マルコおいちゃんのドイツ生活ああだこうだ事典 |
≪Bar di Marco≫から旧名に復帰しました。 |
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風邪がすっきりと治らない。鼻水と痰はもうとっくに止まったのだが、咳がきりもなくでて閉口する。それも乾いた咳である。
ヴィタミン剤とにんにくの錠剤を多めに服用している。食欲もある。熱もない。ただ乾いた咳がひっきりなしにでる。乾いた咳なら、「胖大海」(パン・ダー・ハイ)という漢方薬がよい、とシナの友人に勧められてはやくからもちいた経験がある。しかしそれは薬ともいえない。ふつうは喉をまもるために服用される。
それは同名の木の実を干したものである。それを茶碗入れて熱い湯を注ぎ茶のように飲むだけである。茶碗といってマグカップのようなシナ式のふたつき茶碗である。その実は湯につかると、みるみるふやける。それがふやけきったところの有様は非常によろしくない。はっきりいって醜悪ともいえる。まるで水中の軟体生物か海綿のようにも見える。
味はそれほど悪くはないが、かといって美味ともいえない。あまり苦くはないところを見ると薬効にも疑いがあるのかも知れない。しかし飲んでいると心持か喉と気管が楽になったような気もするから、伝統というもののつよさであろうか。効くと思って服用し続ければ効くのであろう。
うまく服用すれば肺を湿潤に清め、喉の部分の解毒作用があるというが、しかし乱用すると毒にもなるらしい。いま家中にあるものは、家内が北京からもちかえったものである。あちらではごく普通にあるものであるから、珍しくもないし、また値段もおどろくほど廉いものである。そして木の実を干しただけのものであるから、とくになにやら毒物が混入する余地があるとは思えず、心配も少なかろう。
しかし今年の風邪にはまいった。あちこちで長引いて困る、という話を耳にする。そして胡乱なことには今年の風邪引きはきまって男なのである。いったい今年の風邪は何を考えているのであろうか?おまえらみんなメスかい?と聞きたくもなる。
女たちは平気なものが多い。まあ、いわせてもらえば、女たちとは元来その生命力の強さはわれらとは比較にならぬし、また風邪さえ恐れ入るほどの図太さがあるからなあ。そうしてそれは人類生物共通の生存のための摂理であるらしいのだ。おおいに感謝をささげたいと思う。ありがとう、がんばってね、女性の皆さん。あなたがたはわれわれの救いであり頼みの綱なのですから、風邪など召さずに丈夫でいてね、と。
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