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マルコおいちゃんのドイツ生活ああだこうだ事典
≪Bar di Marco≫から旧名に復帰しました。  
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『ヤダヤダ日記』では、「エトランゼ」というシリーズで何回か、ドイツに住む外国人のことを取り上げてきました。

 

http://marco-germany.iza.ne.jp/blog/folder/16642/

 

 

今回から、そのシリーズはシナ関係を除き、こちらで継続することにしました。

 

カネッティの話で、アルバニア人についての言及がありましたので、あたしの知るアルバニア人についてふれておこうと思います。

 

例によって、かっての同僚です。今回は二人登場してもらいます。B君とC君です。Aはあたしです。会話はあたしがまだ別の会社で勤めていたころの事を回想して組み立てました。

 

A> えっと、君たちがドイツにきたのは、お父さんの世代だったね。

B> そうだよ、僕の父がまずドイツへ出稼ぎにきたわけだ。

 

A> じゃあ、君はドイツ生まれだね。

B> そのとおり。でもCはちがう。

C> 僕の場合はちょっとちがう。僕の家内は、Bの妹なんだ。つまり僕たちは義兄弟になる。結婚してからドイツに来た。

 

A> えっと、するとB君の妹さんもドイツ生まれだね?

C> そう、しかもBと同様にドイツ国籍をすでにもっている。Bの父親と僕の父親は友人で、その縁で僕もドイツに働きにくるようになったわけだ。

 

A> 君たちは、マケドニアのアルバニア人だけど。マケドニアにはどれくらいのアルバニア人が住んでるの?

B> およそ半分ほどだろうね。

 

A> で、みんなモスレムかい?

B,C> もちろん。

 

A> でもお父さんが来られたころは、まだユーゴ・スラヴィアだったね?

B> そのとおり。失業中にユーゴの職安でドイツ行きを薦められたそうだ。当時は両国でそういう協定があったんだね。

 

A> なるほどね。ところで、アルバニア本国やコソボ、あるいはイタリアにすむアルバニア人同士でなにかネット・ワークはあるのかい?

C> アルバニア本国は、マケドニアの隣だからもちろん情報ははいってくる。スターリン主義のころは、いちはやく改革をはじめたユーゴにすむ我々は同情して心を痛めていたと、父たちがいつも言っていた。

B> 僕は、こっちでイタリアから来た同胞に空手を習ったんだよ。でも師匠はイタリア語しか話せない。

A> へえ、何流だい?

B> ショートーカンというのだけど、知ってるかい?

 

A> たぶん松涛館流のことだろうね。「ショートー」とは、松の木に吹き付ける風の音、という意味だよね。「カン」は家とかホールという意味だよ。オス!

B> へえ、そうだったのか?オス!

 

A> で、なぜ空手を?

B> やはり子ども時代はいじめられたからね。強くなりたかったわけさ、それだけ。

 

A> では、アルバニア人どうしで結束する組織があるわけかな?

C> そうたいしたものじゃない。でもモスレム同士だし、言葉や風俗の関係で自然と集まって助け合うのはいいことじゃないか?日本人は?

 

A> もちろん、そうだけど。日本人はそれほどじゃない。みんな会社派遣の人が多いし、会社が彼らをまとめる単位じゃないかな?

B> すると君の場合は?

A> つまり日本人とはあまり付き合いがない、というわけさ。

 

C> さみしくないかい?

A> 君たちとこうしてつきあうのも楽しいよ。

 

B> オス!(笑)

A> オス!(笑)


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