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マルコおいちゃんのドイツ生活ああだこうだ事典
≪Bar di Marco≫から旧名に復帰しました。  
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さて最近、読みたい小説がない。藤沢周平も池波正太郎ももう何べんも読み返した。そこでまた漱石・鴎外に帰ることになった。

 どれでもいい、手元近くにあるものを読む。読んだのは、『三四郎』と『ヰタ・セクスアリス』である。どちらも実にモダーンである。あたりまえといえば、そりあ当たり前田のクラッカー、である。

 このわが近代文学の両巨頭は、それぞれ英国・独逸に留学して近代を現地で肌身にしみて経験した。しかも両者とも漢学の素養が実に深い。とくに漱石のこしらえた漢詩は、わたしのシナの知人で唐詩研究者にいわせるとまったく格調の高い日本人では最高水準のものだ、ということだ。

 江戸文化の土壌に生える爛熟した果実を生らす文化の木に近代を接木した、その苦痛があれらのわが近代文学を生み出した。そこには近代とは何か、日本にとっての近代とは何であったか、あるいは近代に直面した日本精神のうめきが如実に記されている。

 またそんな当たり前の理屈ではなく、読んだときに感じる文章のセンスといい、書かれた人物・事柄といい実にモダーンなのである。いわゆるモダンという形容詞を使用してもよい、近代的という意味に受け取られてもいい、とにかく現今の小説にはないモダーンさなのである。そこが読んで楽しい

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クリスマスもとうとう過ぎたので気分は楽である。冬至がすぎ、日ものびはじめた。また今年のビジネスも、クリスマス以前にもう終了しているからだ。

大晦日は、月末の締めをするばかりでほとんどなにも仕事はない。しかし元日一日だけをやすんで二日からは、また仕事だ。お正月気分は、まったくない。

 
しいていえば、今週クリスマス前後こそがその気分に近かろう。だからあまりブログを書く気持ちにはなりがたい。とくに政局がらみのものや、シナ関係はとくにいやだ。そんなものは存在しないものとしてこの一週間をすごした。

 
書くものが少ない所為か、夢を多く見る。その結果は、≪夢想千一夜≫にておいおいエントリーしよう。さてこの≪ドイツ生活ああだこうだ事典≫はどうしたものか、と思案中である。

なくてもいいようなものであるが、少数でも訪問してくださる読者がいらっしゃるので閉店してしまうわけにも行かない。

 
皆様のご意見はいかが?

 
ユングのことについての理論的な説明はやめて、≪夢想千一夜≫の創作一本で行こうか、などとも考えている。

 
ユングについて、またドイツや欧州の生活については、≪ヤダヤダ日記≫に戻してもいいかな、とも思う。

 
だってブログ四本とはいかにも多すぎやしませんか?

 
≪シナにつける薬≫を収束させるという一手も魅力なんですが、そうもいかないからヤダヤダいいながらほそぼそ続けるしかないでしょう、ね。

 
ううん、どうしたもんかいな・・・

 
というわけで年の瀬とはまったくちがう場所でなやましい日々を送っております。

 
本年は大変お世話になりました。来年はそういうわけで当ブログは消滅あるいは再度の放置モードになるやもしれませんが、みなさまがよいお年をお迎えになられることを祈念して、今年最後の、あるいは幣ブログ最後の挨拶とさせていただきます。

 

Wünsch Ihnen guten Rutsch aufs neuen Jahr!! 

 

 


 

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『諸君』12月号の記事、<ドイツ型教育はなぜ崩壊したのか>を読んで感じたことを述べようと思います。

それは西尾幹二、川口マーン恵美両氏の対談でした。さすがに、かたやドイツ文学者で辛口の保守派評論家、かたやドイツ在住の文筆家でおられゆえ、ドイツの抱える問題点を深く掘り下げ、日本の教育問題への提言となされていることは大いに感心いたしました。

いわゆる「三分岐型」というコースとその振り分け方法にドイツの教育問題があるのは、まさにそのとおりです。

上記記事未読の型のために、「三分岐型」につき以下説明します。ただし若干記事の内容とは異なる部分がありますが、それはわたしの側からの補足あるいは訂正です。

「三分岐型」制度とは、日本の小学校に相当する「基礎学校」(Grundschule)が四年しかなく、子供たちはその後、三つのコースに振り分けられるのです。

1.大学進学のための「高等学校」(Gymnasium)が五年生から(現状)十三年生まで。

2.大学ではなく高等専門学校へ進学するための「実業学校」(Realschule)が五年生から十年生まで。

3.上級学校へは進学せず、かっては職人養成のための徒弟修業か職業訓練学校へ進むための「基幹学校」(Hauptschule)五年生から九年生まで。

ここには大きく分けて二つの問題があります。

一つ目は、三つのコースへの振り分けが四年生終了時、子供が十歳時に行われてしまうこと。二つ目は、三つのコースの分岐そのものとその教学内容です。

この制度は、ドイツの伝統的階級社会制度を前提としていたわけです。つまり職人の子は職人に、しかし職人はその職業的誇りとともに生涯収入では大卒となんら遜色のないものが得られる、という階級すみわけがあってのうえでの教育制度であったのです。

それゆえ十歳で「基幹学校」で振り分けられた子供たちも、それなりの希望をもって決められた生涯を歩んでいった、ということでしょう。

風邪がすっきりと治らない。鼻水と痰はもうとっくに止まったのだが、咳がきりもなくでて閉口する。それも乾いた咳である。

ヴィタミン剤とにんにくの錠剤を多めに服用している。食欲もある。熱もない。ただ乾いた咳がひっきりなしにでる。

乾いた咳なら、「胖大海」(パン・ダー・ハイ)という漢方薬がよい、とシナの友人に勧められてはやくからもちいた経験がある。しかしそれは薬ともいえない。ふつうは喉をまもるために服用される。

それは同名の木の実を干したものである。それを茶碗入れて熱い湯を注ぎ茶のように飲むだけである。茶碗といってマグカップのようなシナ式のふたつき茶碗である。 

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その実は湯につかると、みるみるふやける。それがふやけきったところの有様は非常によろしくない。はっきりいって醜悪ともいえる。まるで水中の軟体生物か海綿のようにも見える。

味はそれほど悪くはないが、かといって美味ともいえない。あまり苦くはないところを見ると薬効にも疑いがあるのかも知れない。

しかし飲んでいると心持か喉と気管が楽になったような気もするから、伝統というもののつよさであろうか。効くと思って服用し続ければ効くのであろう。

うまく服用すれば肺を湿潤に清め、喉の部分の解毒作用があるというが、しかし乱用すると毒にもなるらしい。

さきに登場してもらったことのあるナポリの友人である。彼女はやっと定職を得て北イタリアに赴任していったことは述べた。( もう晩秋の気配 )

 

イタリアで定職を見つける事の困難さを日本人の皆様は想像もできまい。

 

彼女は、大学卒業後十余年にして初めて定職を得たのである。その悦びや如何、とこれは容易に想像できるであろう。

 

しかも教職である。公務員である。だからその困難さは非常なものがあったのである。十余年来、彼女は教職希望のウエイテイング・リストにその名を連ねていた。

 

そしてそのリストの上位者から順に職をえてゆくというシステムだそうな。そのためには離島での臨時教師をして点数をかせぎリストのランキングを上昇させねばならなかった。

 

またそれだけでは家計の用に充分ではなく、旅行者相手のイタリア語講師などもして日銭を稼いで来もしたのである。

 

元来、故郷の近くで職を求めていたが、そうもうまくはゆくものではない。ナポリから列車で8時間の北イタリアの辺鄙な養護学校に空きが出て、迷った末にやっとのことで決心したらしい。

 

その結果の文化衝突的居心地の悪さが彼女にあったことは、すでに述べた。

 

しかしその後、ハナシを詳しく聞いてみたところ実に興味深いものであったので、ここに紹介する。

 

その学校には、ある臨時雇いの女性教師がいて彼女が得た職をもとから狙っていたのだという。

 

そして言うには、貴女のせいで私はその職を得られなかった。わたしにとってその職がいかに大事なものであるか貴女にはわかるまい。あなたなんかまたナポリへ帰ってしまえばいいのだ。

 

と、面と向かって直接はげしい言葉で言ったのだという。

 

日本人のあなたには想像もおつきにならないであろう。ナポリ人の彼女も深く傷ついたそうだ。

 

だがしかし、このハナシを聞いたわたしは思わず妻と顔を見合わせてしまった。そして妻もまさにわたしと同じ事を考えている事を察したのである。

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