マルコおいちゃんのドイツ生活ああだこうだ事典 |
≪Bar di Marco≫から旧名に復帰しました。 |
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先週15日の水曜日深夜二時半頃、通報により駆けつけた当地警察がドゥイスブルグ中央駅近くで車の中の5人の射殺体と路上に1人の瀕死の男を発見した。瀕死の男は病院に運ばれる途中に死亡。
発見場所
男たちはのちにすべてイタリア人で16歳から39歳の一家族とイタリア警察当局からの情報で判明、すべて頭を打ち抜かれていた。
発見された場所がちょうどイタリアン・レストランのすぐ前ということでその関連性が疑われた。
しかしどうもカラブリアはサン・ルカという小さな村出身の二家族間の争いと判明。最初は冗談で始まったものが殺人に至ったらしい。殺された家族側の報復が囁かれている。
サン・ルカ村
カラブリアは、シチリア、ナポリとならぶマフィアの故郷、(カラブリアのものはNdrangheta-Clansという)この対立する二家族もどうやら「関係者」らしい。
ドイツとイタリア警察当局もそれぞれ非協力を非難しあっており、ドイツを舞台にしたマフィア同士の抗争は住民をますますおびえあがらせている。
続報によれば、件のレストランと事件の関係は大ありで、なんと殺された6人すべてがこの店の従業員だったそうです。
しかもそのうちの一人の誕生日パーティが前の晩にその店であったそうで、とんだ誕生日プレゼントだったというわけです。
しかもこの店のオーナーの姓は、抗争中の「ファミリー」の名前の片方と一致するそうです。そしてこの店は以前から「マネー・ローダリング」の噂もあったということです。ますます匂う。
イタリアン・レストランの前でイタリア人が殺された、じゃあなんか関係あるぞ、という庶民の感覚どおりの事件解明の成り行きです。
カラブリアには約100の「ファミリー」があり、7000人の構成員がいるとか。各「ファミリー」平均7人。まさにファミリー・ビジネスというところでしょうか。しかし一家族6人減少したので、99「ファミリー」になってしまいました。
小規模経営とはいえ年収3500万ユーロを売り上げるという業界、そのなかでも強力な「ファミリー」は今回殺害された者たちの故郷、サン・ルカの者たちだということ、いよいよ黒社会内部での抗争説が強まっています。
事件があったと思われる時間、二人の男が現場から遠ざかるのが監視カメラにより撮影されていたとか。一日も早い被疑者逮捕が望まれます。
6人が乗っていた車の中は、被害者がすべて頭を撃たれたため出血がひどく血のバスタブのようだったということです。このような血の抗争が早く止む事を堅気衆は願っているのですが・・・。