マルコおいちゃんのドイツ生活ああだこうだ事典 |
≪Bar di Marco≫から旧名に復帰しました。 |
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「Imbiss」こそ、ドイツ食文化を代表するものかも知らぬ。
古高地ドイツ語(Althochdeutschen)の「 imbizan」から由来するというが、「間食」のことである。
小腹がすいた時に食す「ファスト・フード」と考えてもらってもよい。
このイムビスは、そういう商売の形態をさしてもいるし、その商品もさしている。
商売形態としては、ちゃんとした店構えのものもあるし、ワゴン仕立て(屋台)のものもある。簡便で廉価であるから、銭のない学生や失業者、ホームレスなどの常食でもある。
以前紹介した、「Frikadelle」などは、このイムビスでいつでも買える。
あといくつかイムビス・スタンダードを列記しよう。
「Bratwurst」、「Currywurst」、「Pommes」などである。
本日は、「Currywurst」につき説明しよう。
それには、「Bratwurst」からはじめねばならぬ。なに、ただのグリルしたソーセージのことである。
さらにその上にトマト・ケチャップをぶっかけて、カレー粉をふりかけたものである。
なかには、きちんとカレー・ソースをつくる立派な心がけのイムビス店主もいるが、例によってそのようなこだわりのポリシーをもつ者は、あいにくこの業界では生き延びることはできない。悪貨は良貨を駆逐するのである。
よって世にのさばるのは、トマト・ケチャップとカレー粉のほうである。
吾輩も、こっちに来たばかりの頃は、めっちゃたくさん食したものであるが、いまやあまり眼にしたくないものの一つに分類しておる。
ささやかな我がドイツ食生活を一時いろどって消えていった、まあ懐かしき食い物ではある。「Currywurst」君、いまでも健在でいるのだろうね?