マルコおいちゃんのドイツ生活ああだこうだ事典 |
≪Bar di Marco≫から旧名に復帰しました。 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
にゃんこさんの、ヤマガラの写真で、Rotkehlchen を連想し、さらにかっての探鳥の趣味を思い出したわけですが、そのRotkehlchenについては、ハドスンは「ロビン(赤胸の)」と紹介しています。なぜなら(たぶん)Robin というと英国と米国では同名異種の鳥を指すからだと思います。ゆえに Robin( Redbreast) と定義したのでしょう。欧州でロビンは「ヒタキ」科に属す鳥です。
さてそのRotkehlchenは 毎冬、あたしの小さな庭先の餌場にやって来ます。主賓はいつもカラ類、四十雀、ヒガラ、コガラの類が最低二三羽一緒に騒がしく餌をつついては、またあわた だしく去って行きます。その後に小さな朱色の胸をした可愛らしい小鳥がおどおどやってきては、下に落ちた餌を啄ばみます。時には、そばの塀にたってこっち の方を見ていることもあります。好奇心はかなり強そうな鳥ですが、臆病そうでもあります。
日本では見かけない鳥なので図鑑を引いてRotkehlchen(Robin Redbreast) の名を知りました。
そのロビンにつきハドスンは、面白い話を紹介しています、
「冬になると人間のもとへパン屑をもらいにき、人間への愛着が強くて、林や無人の地で倒れた人がいると、その死体の上に木の葉をかぶせるという赤胸のロビン」
「子供たちについていえば、ナイチンゲールにはあいにく伝説上、気にかかるようなことが何もない。赤 胸のロビン、またはエリザベス朝の詩人の呼んだ美しい名を借りるなら「黄色い秋のナイチンゲール」にはそれがあるのに。(中略)巣を取ることにかけては最 も無情な村の腕白坊主でさえ、ロビンにだけは手をつけない。ロビンの巣を害すると悪いことがおこるとか、手が萎えると言われているからだ。」
なにか人間との特別な関 係が感じられるじゃあありませんか。しかし美声の持ち主のナイチンゲールと引き合いに出されるほど美声なのでしょうか?いつも冬にしか見かけないのでしか とは分かりません。あるいはその鳴き声を耳にしていても姿を見ていないので知らないだけなのかも知れません。
しかしいずれにせよ、あたしにとっては冬の生活を慰めてくれる貴重な隣人です。ここ数年ずーと同じ鳥を見かけますが、あるいはすでに代替わりをしているのでしょうか?いつまでも訪れて欲しいお客さまです。