マルコおいちゃんのドイツ生活ああだこうだ事典 |
≪Bar di Marco≫から旧名に復帰しました。 |
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いまさら説明は無用と思われるが、ひよさまが生卵のぶっかけ飯を提起されたので、無視するわけには行かなくなってしもた。
Carbonaraとは(職業としての)炭焼き、のことである。
が、なんで Spaghetti Carbonara といわれるのかちと不明じゃの。いろいろ説はあるのだが。
作り方は、ベーコンを炒めて、といってもイタリアのものは、pancetta といって、
こんなだったり
こんなだったりする。
まあ、それを炒めたところへ、アル・デンテにゆでたスパゲッティをぶち込む。さらに、よくといた生卵を遠慮なくぶちまける。そこへ、胡椒をガリガリ盛大に掻き落す。そしてそれをヤケクソにかき回す。
その胡椒の黒い粒粒が炭の屑に似てもいるので「炭焼き」というのだとする説もある。
が、これは元来イタリアにはなかった調理法で、戦後駐留した米兵が発明したものだという説もある。どうりでざっかけなわけであるな。
しかし、イタリアの明治維新(時期もぴったり同じ)といわれる、イタリア統一運動・リソルジメント(Risorgimento)時代のわがナポリにおける革命組織・カルボナリ(Carbonari)の面々が好んで食したから、という説もある。
しかし、この調理法はローマのものである。他の地域の者たちはあまり好かんようだ。生卵のせいかもしれぬ。
だからこの説もなんだか怪しい。
しかし、ドイツのイタ飯屋でも、このざっかけな食い物に、わざわざクリームなんぞをたらし込んだ邪道もあって困りものだ。