マルコおいちゃんのドイツ生活ああだこうだ事典 |
≪Bar di Marco≫から旧名に復帰しました。 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
日本では、「アリオリ」と呼ばれ、よく、どこそこのイタリアン・レストランのものが美味しい、などという雑誌の記事なぞを見かけもする。
莫迦も休まず言わぬがよい。我輩にいわせれば、あんなざっかけな物をレストランでわざわざ注文するなぞオコの沙汰である。
「Aglio Olio」とは、ニンニクと油(とうぜんオリーヴ・オイルである)のことであるのは先刻ご承知と思う。なぜそんなものを外食で注文せねばならぬのか、どうも合点がゆかぬ。
それすなわち、あくまで家庭で簡単に食されるべきものであるからだ。
要は、スパゲッティをあくまでアル・デンテに茹で上げること、それにニンニクをあせらずゆっくりとオリーヴ・オイルで狐色になるまで炒めるだけのことではないか?もちろん、ペペローニを入れても良い。新鮮なバジリコがあれば猶よろしいな。
そんなものは料理ともいえぬ。わがナポリの友は、なあんにも食べたくないときや、トマト・ソースを作るのも億劫なときとか、そんないわば非常時にこのSpaghetti Aglio Olioを食すという。
我輩もまた同様である。
白飯にオカカをのせ、醤油をぶっかけて食らうに似たようなものじゃ。すなわち、ネコマンマである。ウミャーなあ、これがまた。
そんなものを料亭で注文する阿呆がいたら是非とも拝顔奉りたい。世間体というものがあろう?
しかしそれがなぜか旨いのは、日本もイタリアもこれまた同様である。
我が家もちょうど冷蔵庫が空っぽである。
今夜あたりは、また Spaghetti Aglio Olio にしてみようか?
なんだ、また?と息子の不満声がもう聞こえてきそうである。