マルコおいちゃんのドイツ生活ああだこうだ事典 |
≪Bar di Marco≫から旧名に復帰しました。 |
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一月六日は、ドイツでは「Die heiligen drei Könige」(聖なる三人の王たち)として南のカトリックの州は公休日ですが、ことしはあいにく日曜と重なって一日休日を損した模様。ちなみに日本のような振り替え休日制はありません。
イタリアはもっとひどく、休日を強引に週末に重ねてしまうそうです。そうでもしないと、たとえば木曜が休日だと、金曜をかってにやすんで日曜までの連休にしてしまうからだとか。
イタリアでも、一月六日は「Epifania」(公現祭、ギリシア語のἐπιφάνεια, epifaneia「現れ」に由来する)といって祭日ですが、これがクリスマスより重要な祭日らしいのです。
たしかにイエスが誕生しただけではただの子供が生まれたにすぎませんが、いわゆる「東方の三博士」(これがドイツでは王たち、となるわけです)によって「神の子」誕生という奇跡的現象として聖別されてはじめて、その意義があるわけですから、これはそこにそれなりのロジックを認めざるをえません。
ここからもクリスマスが、ゲルマン族の冬至祭(太陽の復活を祝い願う)としてだけ重要であることがわかります。イタリアにはモミの木も雪ゾリもありませんから、ね。また冬至を祝う理由もありません。だってイタリアには太陽はありあまっているほどですから。
ここのところバッハを聴き続けてやや食傷ぎみ、そこで耳直しにJazzを聴くことにしました。そういえばここ一年くらいまったく聴いていなかったDiana Krallのことをふと思い出し聴いたところ、あらためてその魅力にうっとり、これも冬を忘れる薬かもしれません。
このDiana Krall、カナダ生まれの美形のジャズ・ピアニスト兼シンガーですが、アメリカ人の同僚から是非聴くようにとCDのコピーを渡されたのが三年前。たしかに素晴らしい、スタンダード・ジャズを聴かせます。
わたしにとってベスト・ワンの女性ジャズ・ヴォーカリストは、あいかわらずヘレン・メリルですが、ダイアナのセクシー度もかなりヘレンに近いような・・・
しかし彼女、エルビス・コステロと結婚して双子を生んだそうですが、ますます成熟度をましているような気もします。
ジャズは60年代半ばからフリー・ジャズという前衛化のあと70年代には急速にその威力を失い、一方でロックやポップをとりいれ俗化し、もう一方では古い保守的なスタンダード・ジャズに回帰しました。
ダイアナは、後者の立派な後継者と言えるでしょう。彼女をわたしに紹介したアメリカ人は、みずからバンドでピアノを弾くジャズ・マニアです。彼によれば、ダイアナは希望の星、ということになりますが。それほどのものか、とも思いますが、彼はきっと彼女の外形がお好みなんでしょう、きっと、ね。
≪夢想千一夜≫の<【【第二十八夜】 百年の夕日>
でふれたモネリアについていろいろ想い出してしまったので、ここで若干の補足を。
モネリア(Moneglia)は、地図を見ていてよさそうなところだと考え、当時ドイツに来たばかりで、ぜいたくな旅をするほど経済的な基礎がなく、じゃあキャンプでもしようかと選んだ場所でした。
東リビエラと俗称されていますが、イタリアではリグリア地方(Liguria)と呼ばれています。山が海岸にせまり、上記本文でもふれましたが、いわゆる裏日本とよばれる地方にも地形が似ています。それゆえ経済的には貧窮していた歴史があり、松の実なども食せざるをえなかったということでしょう。
しかし英語で「Ligurian Pesto」(ちなみにイタリア語では「pesto alla genovese」ジェノヴァ風ペースト)とよばれるこの地方独特の調味料は、パスタにあわせても、パンのペーストとしてもその風味は他にかえがたいものです。
spaghetti alla pesto
クリスマスもとうとう過ぎたので気分は楽である。冬至がすぎ、日ものびはじめた。また今年のビジネスも、クリスマス以前にもう終了しているからだ。
大晦日は、月末の締めをするばかりでほとんどなにも仕事はない。しかし元日一日だけをやすんで二日からは、また仕事だ。お正月気分は、まったくない。
しいていえば、今週クリスマス前後こそがその気分に近かろう。だからあまりブログを書く気持ちにはなりがたい。とくに政局がらみのものや、シナ関係はとくにいやだ。そんなものは存在しないものとしてこの一週間をすごした。
書くものが少ない所為か、夢を多く見る。その結果は、≪夢想千一夜≫にておいおいエントリーしよう。さてこの≪ドイツ生活ああだこうだ事典≫はどうしたものか、と思案中である。
なくてもいいようなものであるが、少数でも訪問してくださる読者がいらっしゃるので閉店してしまうわけにも行かない。
皆様のご意見はいかが?
ユングのことについての理論的な説明はやめて、≪夢想千一夜≫の創作一本で行こうか、などとも考えている。
ユングについて、またドイツや欧州の生活については、≪ヤダヤダ日記≫に戻してもいいかな、とも思う。
だってブログ四本とはいかにも多すぎやしませんか?
≪シナにつける薬≫を収束させるという一手も魅力なんですが、そうもいかないからヤダヤダいいながらほそぼそ続けるしかないでしょう、ね。
ううん、どうしたもんかいな・・・
というわけで年の瀬とはまったくちがう場所でなやましい日々を送っております。
本年は大変お世話になりました。来年はそういうわけで当ブログは消滅あるいは再度の放置モードになるやもしれませんが、みなさまがよいお年をお迎えになられることを祈念して、今年最後の、あるいは幣ブログ最後の挨拶とさせていただきます。
Wünsch Ihnen guten Rutsch aufs neuen Jahr!!
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