マルコおいちゃんのドイツ生活ああだこうだ事典 |
≪Bar di Marco≫から旧名に復帰しました。 |
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春分の日の後の最初の満月の次の日曜日、それをはさんで金曜日が「Karlfreitag」(キリスト処刑「とされる」日)、そして三日後の月曜日が「Osternmontag」(キリスト復活「とされる」日)です。
つまり毎年ことなる、いわゆる「移動祝祭日」ですから、キリストの復活とは直接関係のないのはすぐにお解かりになるでしょう。それは元来、ゲルマン諸族の春の「復活」を祝う祭日であり、その復活がキリストの復活に後からアナロジーとして加えられたものでしょう。
長く暗い冬をやり過ごすための冬至祭が、キリスト生誕になぞられたクリスマスによく似ています。
春分の日の後は、もう冬にもどることはなく、春の到来が確実になる「復活祭」のころは、クリスマスとはまたちがった喜びを感じるドイツでの生活です。
金曜から月曜までの四連休をはさんで、多くの連邦州では学校が二週間の休暇になりますから、それを利用して「Urlaub」(休暇)に出かける人々も少なくありません。
おいちゃん家族は、例年通り家内の実家訪問でした。家内の兄弟姉妹もまた例年どおり集まり、義母の手料理や手作りのケーキを食べ、庭で「Ostereier」捜しをします。
「Ostereier」とはイースターのタマゴのことですが、ゆでた卵を思い思いに彩色し庭の木々にかけて気分をもりあげたり、庭や森に父母や年長者が隠したタマゴや贈り物を子ども達や年少者が捜すという、ゲーム、あるいは儀式というべき遊びをします。
ここでいう年長、年少はあくまで相対的概念ですから、母親が80歳なら、60歳の年少者もいるわけです。
このへんは、シナで旧正月に「年長者」が「年少者」にあたえる「圧歳銭」に似ています。
タマゴはもちろん多産と収穫を表象する記号です。
おなじくウサギも多産の記号として「復活祭」には欠かせない主役です。